映像制作は、どのような流れで行われ、どのように作品が完成していくのか気になりませんか?
とくに、動画編集の過程では、どのようなテクニックが駆使されているのか知りたい方は多いと思います。
そこで本記事では、映像制作の基本のやり方と、それに関連して動画編集で使用される具体的な5つのテクニックについてまとめました。
今回の記事を読めば、初めての方でも、映像の作り方や基本の知識がわかるようになっています。
映像クリエイターの仕事に興味があれば、ぜひ読んでいただきたい必見の内容です。
映像制作の基本的なやり方

私たちが普段、YouTubeやテレビ、ネット配信で見ている動画の裏側では、どのような方法で映像が制作されているのでしょうか?
どんな映像作品も、制作の際には基本的に以下の流れで制作が行われます。
- アイデアから企画する
- 撮影する
- 動画編集する
- 公開する
CMであれば、企業のブランディングや商品のコピーなどについてを映像制作会社としっかり話し合い、完成形のイメージを確認して、さらにコンテと呼ばれる指示書やシナリオの構成を作成した上で、実際の撮影に入ります。
撮影が終了したらパソコンに取り込んで、動画編集ソフトを使って効果音やエフェクトを盛り込みつつ、15秒あるいは30秒程度の長さにまとめられて、完成したものがテレビに公開されるのです。
さらに、動画編集の過程には、以下のような手順があります。
- パソコンに撮影した動画をアップロードする
- 切り抜いたり、繋げたり、エフェクトを挿入したりする
- エンコードして書き出す
本記事では、さらに映像制作のやり方をより深く理解できるように、次に「動画編集で使われているテクニック」について解説します。
動画編集の5つのテクニック
映像制作のやり方と聞いて、多くの方が気になるのは「動画編集でどのようなテクニックを駆使しているのか」といったことでしょう。
以下では、動画編集で頻繁に用いられる5つの機能・テクニックをご紹介します。
どれも映像制作において必須のスキルであり、動画編集スキル上達のコツでもありますので、動画の作り方に興味のある方はぜひそれぞれチェックしてみてください。
また、映像作品を見るときに、ご紹介するテクニックがどのように使用されているか意識して見るのもおすすめです。
①トリミング(切り抜き)
トリミングとは、一言でいうと「動画の切り抜き」です。
トリミングを行うことで、不要なシーンをカットしたり、長すぎる動画を指定の尺になるように短くします。
テレビのCMの例であれば、実際には何時間も撮影しているところを、動画編集の過程で15秒〜30秒にまとめていますよね。
このトリミングというカット技術が用いられていない映像作品はほとんどないと言っても過言ではないでしょう。
②エフェクト
エフェクトとは英語で「効果」という意味があり、映像を見やすく、あるいは楽しくするための「装飾」や「演出」のようなものです。
単にエフェクトといっても、その種類はさまざま。
たとえば、映像には編集の過程で以下のようなエフェクト装飾が施されます。
- モーション・アニメーション(動きをつける)
- サウンド(BGMや効果音)
- フィルター(色合い変更)
このほかにも、本当にたくさんの装飾ができ、エフェクトを使いこなすことで動画の表現の幅が大きく広がります。
適切なエフェクトを入れることで、大きなインパクトを与えたり、メッセージが伝わりやすくなったりします。
普段見ているYouTubeやテレビの動画でも、BGMや効果音が盛り込まれていたり、アニメーションが入ったり、あるいは爆発の演出が入れられたりするのを見たことがありますよね。
素材を切り貼りし、エフェクトによる装飾を効果的に行なうことで、より良くユニークで魅力的な映像が制作されていきます。
③テロップ入れ
テロップとは、字幕のことです。
映像作品の中には、話している内容がわかりやすいように、言葉を字幕にして表示しているものも多いですよね。
しかし、テロップ入れといっても単に文字を入れていくだけではありません。
視聴者が読みやすいように、一度に表示される文章を1行〜2行に調整したりします。
あるいは全部の内容を文章化させるのではなく、要点だけをまとめてテロップに追加することもあるでしょう。
動画編集ソフトの中には、音声から自動でテロップを生成してくれるようなツールを備えているものもあります。
④オーディオ操作
オーディオ、つまり音声や音響の補正などを行う操作です。
動画の再生中、ずっと同じBGMが流れているわけではなく、シーンによって切り替わることがあります。
それ以外でも、映像の中で人の話している内容が聞こえやすいように、声のボリュームとBGMとのバランスを調整する必要もあるでしょう。
動画編集といっても、映像に手を加えるだけでなく、オーディオ・音声に関する部分にもこだわっていくことで、より素晴らしい、クオリティの高い映像作品が仕上がります。
⑤エンコード・書き出し
動画編集を経て映像が完成したら、最後に書き出しを行うことになります。
この時に重要になるポイントが「エンコード」です。
エンコード(encode)とは、動画のデータを「圧縮」したり形式を「変換」したりすることです。
このエンコードを行わないと、以下のようなことが起こってしまいます。
- 動画が途中で途切れてしまったりする
- データ容量が膨大になってしまい、回線に負荷がかかる
- 端末やブラウザによって、視聴不可能な形式になってしまう
エンコードすることで、動画のデータ容量を極力小さくし、色々なデバイスやアプリで視聴可能なファイル形式にすることができるというメリットがあります。
映像制作のやり方まとめ
ここまで映像制作のやり方について、実際に使われる動画編集のテクニックと合わせて徹底紹介してきました。
今回紹介した編集の技術は、プロでも使っているものですが、無料でダウンロードできるソフトや素材を使って今すぐ実践できる簡単なものでもあります。始めからいろいろな機材を用意したりする必要はありません。
動画編集に利用するためのフリーの写真・画像や、BGMや効果音などの音声素材も、無料で豊富に提供しているWebサイトがあり、それぞれを活用することで、十分本格的な映像制作を楽しめるでしょう。
何か目的のテーマを定めて、スマホのカメラで撮影し、ソフトを使って自分の手で動画を作ることで、動画編集ソフトの機能・使い方も覚えていくこともできます。
完成した動画をSNSなどにアップして、見てくれた人に感想やアドバイスをもらうのも、次により良い作品を作るのに有効です。
最初は難しいと感じたり、スムーズにいかないかもしれませんが、数をこなすうちに使える機能も増え、動画編集が楽しくなってくるでしょう。シンプルなものから作り、少しずつ覚えたテクニックを追加していくと考えると、気負わずにできると思います。
映像制作に興味のある初心者の方は、他の動画編集のテクニックに関する情報や資料を探しつつ、今回の内容を参考にして、実際に試してみることがおすすめです。