モーショングラフィックス広告とは?活用のメリットや事例を解説

文字やロゴに動きや音声を加えたモーショングラフィックス。

これを広告に活用したものがモーショングラフィックス広告です。

実写やアニメーションより低コストで制作でき、複雑なソフトウェアが不要なので、多くの企業で活用されています。

ブランディングやプロモーション、採用活動など様々なシーンで使えます。

この記事では、モーショングラフィックス広告の特徴や活用メリット、実際の活用事例をご紹介します。

モーショングラフィックス広告とは?

動画編集の経験がある人なら一度は「モーショングラフィックス」という用語を聞いたことがあるかもしれません。

モーショングラフィックス広告とは、モーショングラフィックスという映像手法を用いた広告を指します。

モーショングラフィックスは、100年以上の歴史があり、テレビCMや駅のホームの案内板などあらゆる動画や映像に使われる技術です。

モーショングラフィックスとは?

モーショングラフィックスは、「モーション」と「グラフィックス」を合わせた言葉です。

モーションは、「動き」を指し、グラフィックスは「写真やイラストを用いた視覚表現」を意味します。

具体的には、文字やイラスト、ロゴに動きと音声を加えたものです。

素材となる文字やイラストは静止画ですが、映像化することで、躍動感が生まれ、視聴者の視覚に訴える効果があります。

身近な所では、テレビCMで企業ロゴが音楽に合わせて動く所を観たことがあるかもしれません。

これがモーショングラフィックスという表現手法です。

モーショングラフィックスを使った広告

モーショングラフィックス広告は、モーショングラフィックスを活用した広告です。

企業ロゴやイラストを広告で流しても、動画が単調で視聴者の印象に残りません。

しかし、モーショングラフィックスを広告に用いることで、静止画よりも視覚に訴える効果があり、購買意欲を刺激することができます。

モーショングラフィックス自体は第一次世界大戦に発明されましたが、デジタル技術の発達Photoshopの開発によって、近年広告への活用が増えています。

テレビCMやYouTubeなどの動画広告、各種大会やイベントのOPビデオ、街の案内板などあらゆる場面でモーショングラフィックス広告が普及しています。

特にYouTube市場の拡大は決定的であり、動画編集市場におけるモーショングラフィックス技術の需要は爆発的に増えています。

モーショングラフィックス広告のメリット

静止画とモーショングラフィックスのどちらを広告に使うか迷うことがあるかもしれません。

しかし、静止画に一手間加えてモーショングラフィックス広告を制作すれば、様々なメリットがあります。

 

  • ・視覚に訴える効果がある
  • ・低コストで制作できる
  • ・様々なシーンで使える
  • ・高いコンバージョン率

 

上記のようにコストパフォーマンスが高い広告になることが期待されます。

視覚に訴える効果がある

静止画に動きを付けることで、視聴者の視覚に訴えることができます。

動画作品よりシンプルながら、強い印象を与え、同じメッセージ内容でも静止画より記憶に残るでしょう。

特に訴えたい箇所に他と異なる動きや音をつけることで、視聴者の目にとまり、より記憶に残ります。

例えば、単調なグラフやデータは視聴者の記録に残らないものです。

しかし、シンプルな動きを付けると印象付けが可能です。

このようにシンプルな作りで強い印象を与える点が特徴です。

低コストで制作できる

制作コストが低い点も魅力的なポイントです。

通常の動画制作では、素材の撮影に撮影機材や場所の確保が必要です。

実写映像であれば、キャストの人件費も発生します。

高度な編集が必要であれば、編集ソフトの費用も高額になるでしょう。

しかし、モーショングラフィックスはシンプルですので、一般的な市販の編集ソフトで作成可能で、複雑な動画作品より低価格で制作できます。

既にある素材を使えば、撮影や編集の手間を省けるので、さらにコストを削減可能です。

低価格で高い宣伝効果が見込めるので、コストパフォーマンスは最高です。

エフェクトを維持しつつ費用を抑えたい場合に適切で良い選択となります。

社外のクリエイターに依頼する場合でも通常の動画コンテンツより低予算で可能です。

様々なシーンで使える

通常の映像作品よりシンプルな点が特徴ですが、そのシンプルさゆえにさまざまなシーンや目的に応じて活用できる汎用性があります。

また、最近ではモーショングラフィックスの新しい手法が登場し、鮮やかなパステルカラーや文字のねじれ、2Dと3Dの組み合わせなど様々な表現が可能になっています。

これらの表現は、新しい技術がなくても可能であり、シンプルながら表現の幅が広いので、あらゆるシーンで使えます。

テレビCMだけでなく、商品のデモ、採用PR動画、ミュージックビデオなど活用の幅は広がり続けています。

高いコンバージョン率

コンバージョン率とは、WEBサイトやWEBコンテンツを経由した視聴者がどれだけコンバージョン、つまり商品の購入や問い合わせに至ったかを示す指標です。

動画だけではなく、WEB上のコンテンツの多くがコンバージョン率をKPIに設定しています。

モーショングラフィックスは、作りはシンプルですが、視聴者の視覚に訴え、購買意欲を刺激するので、静止画よりもコンバージョン率が高いです。

活用シーンによっては、実写動画やアニメーション動画より優れた結果を残すこともあります。

モーショングラフィックス広告の活用事例

次にモーショングラフィックス広告の実際の活用事例を見ていきましょう。

多くの企業がモーショングラフィックス広告を活用してビジネスに活かしています。

 

  • ・ANA
  • ・Apple
  • ・ユニクロ
  • ・日本赤十字社
  • ・LINE WORKS

 

数ある企業の中でも優れた広告を掲載する企業を確認しました。

世界的な企業が活用しているモーショングラフィックス広告は時に実写やアニメーション動画より効果的であり、威力を発揮します。

これらの例を資料として参考にしてみましょう。

ANA”Network”

全日本空輸(ANA)が制作したアメリカの搭乗客向けの広告です。

ANAは北米、ヨーロッパ、アジアなど世界中にネットワークを持っています。

アメリカ発で世界中に移動できること、東京を経由してアジアの各都市にアクセスできることを説明しています。

ニューヨークや東京、上海などの都市名と都市をつなぐ線で構成されるシンプルなグラフィックデザインですが、伝えたい情報を余すことなく伝えており、視聴者はANAを使った旅のイメージを持つことができます。

広告にナレーション音声をつけることで、搭乗客の理解度を促進しています。

Apple

Appleは毎年WWDCという会議を主催しています。

正式名所はApple Worldwide Developers Conferenceで、開発者向けにソフトウェア技術のセッションを開催しています。

2013年に開催された会議の宣伝にモーショングラフィックス広告が使われました。

配色は白黒、主に線と丸を使ったシンプルなデザインですが、文字に動きを付けて、視覚に訴えかけています。

1分半の広告には、Appleのメッセージが凝縮され、Appleの哲学を学び取ることができます。

革新的なグラフィックであり、映画を見ているような感覚で楽しめます。

ユニクロ

ユニクロは広告動画にモーショングラフィックスを活用していることで知られ、YouTubeに解説動画がアップロードされている程です。

バラエティに富んだ配色と可愛らしい服のアイコンを組み合わせて、さらに動きを付けることでおしゃれな広告が完成しています。

ナレーションは一切ありませんが、広告動画を視聴するだけで、ユニクロのメッセージや商品の魅力が伝わる内容になっています。

モーショングラフィックス広告の中でも比較的複雑な動画と言えるかもしれません。

日本赤十字社

献血の重要性を訴える日本赤十字社の広告です。

動きのあるイラストやグラフを用いて、献血について学べる内容になっています。

イラストを解説するナレーションと字幕が付属し、初めて献血する人でもしっかり理解できる内容です。

伝える情報量が多いので、3分半という比較的長い広告動画ですが、場面ごとに異なるデザイン表現をすることで、視聴者が飽きない工夫があります。

チラシや雑誌など紙媒体のコンテンツよりも分かりやすく、視聴者の関心を惹く設計が読み取れます。

LINE WORKS

LINE WORKSはビジネス向けのクラウド型コミュニケーションツール用のアプリです。

厳密には、モーショングラフィックスとアニメーションを組み合わせた広告動画です。

ロゴや簡単なアニメーションを用いて、機能や使い方、活用シーンを解説しています。

テキストは少なく、ロゴなどイラストに動きを付けることで、視覚的に理解できる設計が特徴です。

初めてLINE WORKSを使う人でも使い方が分かるシンプルな内容です。

モーショングラフィックス広告は今後も需要が高まる

最後に今回の記事のまとめに入りましょう。

モーショングラフィックス広告は、ロゴやイラスト、グラフに動きや音声を与えることで、効果的な情報伝達ができます。

シンプルでありながら視覚に訴える効果があり、コストパフォーマンスに優れる広告動画であり、世界中で注目されています。

既に様々な企業の広告手段として活用され、普及しつつあります。

業界、業種問わず活用することができ、今後も広告の需要は高まるでしょう。

マーケティング、広告領域で利用が拡大することが期待される分野であり、モーショングラフィックス広告を作るサービスも増加するでしょう。

市販の動画編集ソフトで制作できるので、初めて広告動画を制作する企業や個人におすすめです。

サービス一覧Service